師匠の苦悩？

　よくよく考えたら、私は、師匠を仲間に加えて以来、1回もルイーダの酒場に預けた（仲間からはずした）ことがありません。
　ドラクエ9のそもそもの始まりは、キネンシス（つまり主人公）と師匠が離れ離れになる…というようなことです（厳密に言うとちょっと違いますが）。なので、ここで引き離したら、また悲劇が起こる…という、根拠もない理由で、キネンシスと師匠はいつも一緒に行動する…ということになっています。まぁ、「キネンシスが師匠のことを、天使界にいたときからずっと好きだった」→「師匠と再会してしばらく経ったある日、キネンシスは思い切って師匠に秘めた想いを伝えた」→「師匠はキネンシスの想いを受け入れた」→「その後は順調、そして結婚」…ということにしています。

　さて、師匠は天使界にいたときと比べ、ずいぶん性格が丸くなったのではないかと考えています。ようやく、役割から本当に開放され、もう堅苦しく生きることもなくなったのではないでしょうか。
　ただ、今度は、時々キネンシスたちのくだらないことに付き合わされることになってしまっていますが…。

　ところで、先日、とある宝の地図の洞窟（いただきものの地図）にて、メタルキングオンリーフロアがありました。しかし、このとき、全員のレベルが99だったので、特に戦う必要もありませんでした。ですが、とあるメタルキングに接触。戦うことになりました。1匹だけです。
　ここは通常攻撃のみで倒すか…と思いました。

　キネンシスの攻撃（風林火山）→当然ながら当たる
　シーザリオの攻撃（じごくのまそう）→なんと当たる（コンボ）
　ムーティエの攻撃（すいせいのつるぎ）→これまた当たる（コンボ）

　え？　通常攻撃で普通に当たっている？　風林火山は武器の特性上、メタル系の魔物にもダメージが与えられますが、まさかじごくのまそうとすいせいのつるぎでも当たるとは！
　これで師匠が攻撃を当ててくれれば…と思いました。ところが…。

　イザヤールの攻撃（はやぶさの剣改）→2発ともミス

　……PTの雰囲気が、ものすごく気まずくなりました。
　メタルキングが逃げなかったので、さらに空気が重く…。
　2ターン目は…。

　キネンシスの攻撃→当然ながら当たる
　シーザリオの攻撃→また当たる
　ムーティエの攻撃→会心の一撃！

　……結局、師匠だけが攻撃を当てられないという結果になってしまいました。
　ちなみに、キネンシスが、とうぞくの秘伝書の効果で、オリハルコンを盗んでいました。
　つまり、師匠だけがいいところがないということに…。

「ちょっと、シーザリオもムーティエも空気読みなさいよ！！」
「な、何だよ、キネンシス！　俺もシーザリオも何も悪くないぞ！」
「ほ、ほら、風林火山はともかく、攻撃が当たるか外れるかは運だし…。私もムーティエも、たまたま攻撃が当たって、イザヤールさんだけ、たまたま攻撃が当たらなかったのよ…」
「だからって、二人とも当てることはないでしょう！　あ、師匠は何も悪くないですから！　本当に何も悪くないですから！！」
「……」

　実は、その後も、師匠だけいいところがない…ということがあり、このときの冒険はさんざんなものでした。ただ、師匠は、この洞窟のボスに会心の一撃を当てる…ということをやったんですけれどね。

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